ビジネス書や自己啓発書をたくさん読んでもなんだか根本からは変われていないような気がしませんか?
そんな時に音楽家の本を読むと、大事なことはもっとシンプルなんじゃないかってことに気付かされます。
そのくらい心に響く強いメッセージを持つ音楽家の本を、3冊ご紹介します。
1. 超歌手/大森靖子
シンガーソングライター、大森靖子さんのことをご存知でしょうか?
独特でエッジの効いた歌詞が魅力で、あの小説家の朝井リョウさんに「彼女が小説家じゃなくてよかった」とまで言わせた言葉の力を持つ音楽家です。
音楽だけにとどまらず、美大出身で絵の才能もありアイドルのプロデュースまで幅広くこなしています。
ライブでの人を惹きつける力は素晴らしく、ファンへの向き合い方もまっすぐで人間としてとても魅力的な方です。
そんな彼女が書いた「超歌手」という本は、自伝の要素もありながら、個性的な彼女の視点で世の中に対して思うことが書かれています。
ハッとさせられるような言葉もあり、その多くが胸につきささって忘れられない強く優しい言葉です。
同調圧力や人と違うことに悩んでいたり、背中を押してもらいたいという方に読んでもらいたい本です。
2. ロックで独立する方法/忌野清志郎
伝説のロックミュージシャン、忌野清志郎さんがタイトルまで考えたこの本。
本を読み進めていくとまるで清志郎さんと会話をしているかのような文体で、一気に読めてしまいます。
清志郎さんの様々なエピソードは普通の人生では起こらないようなことが多いけれど、清志郎さんの思考はどこか共感できることが多いように感じました。
この本の最後で、ロックな爺さんになる方法でまた会おう!という言葉が残されていて少し切ない気持ちになります。
バンド活動をしている方や、何かから独立したい方にぜひ読んでもらいたいです。
3. くよくよしない力/フジコ・ヘミング
これまで紹介してきた作品とは少し違って、穏やかにあたたかい気持ちになれる本です。
フジコさんはドキュメンタリー映画にもなっていますが、ピアノに人生を捧げてきた孤高の存在です。
才能があるからピアニストになったというよりは、彼女は人生の苦悩した部分もピアノに込めて表現できる部分が評価されているのではないかと思います。
フジコさんの思考に触れていくと、芯が強く優しい人であることが伝わってきます。
苦労もあったぶん、考え方が何段階も上をいっていて哲学者のようです。
夢を追う人や幸福論について考えたい方におすすめしたい本です。
まとめ
音楽家には周りに流されず自分に向き合ってきた方が多いように感じるのです。
人間としての魅力がファンを惹きつける力につながっているのですね。
実用書やHOW TO本ばかりではなく、もっと根本の人間の美しさに触れることで自分の軸のようなものが確信を持ってぶれないようになるのではないかと思います。
コメント